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錯誤の数数に星の輝きを見つけるためのサイエンスフィクション
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アナウンサーの読み上げるニュースを聞き流していて、あれと違和を覚えあることがある。キーボードを叩いていたり、資料に目を落としていたり、他の主たる活動により多くの注意を向けているため、いい加減に聞き流しているのだが、突如くっきりと文言が立ち上がることがある。

なぜかと問えば、それは読み誤りであることが多いようだ。同僚が指摘し、その場で言い直されることもあれば、そのまま流れていくこともある。最近の例では「きしくも」と確かに聞こえた。文脈を取れば九割方「奇しくも(くしくも)」と言いたかったのだろう。

が、きとくは微妙でもある。いや「くしくも」と言ったのだ、聞く耳の問題ではないかと押し切られたなら自信はない。

あらかじめ誤解を避けておくと、著者に誤りをあげつらおうとの意図は皆無である。その昔「刃傷(にんじょう)沙汰」をにんしょうざたと思い込んでいた著者は、ビジネスの場で何の迷いもなくそう声に出し、とても恥ずかしい思いをしたことがある。それがトラウマになったといえば大仰だが、爾後読み誤りに対しては、過度の関心を抱いてしまうようなのだ。

前述の「奇しくも」にしても、さてきとくはどちらが正しかったかといつか暗中に佇んでいる始末である。ならば、せっかく気になった縁であるから、ここに書き留め、以後迷いのないようにしたいと目論んだわけである。

以上、本稿の意図を述べた。
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