映画の字幕は俳優がしゃべっている間しか画面に出ない。字数が少ないぶんにはかまわないが、多すぎると観客はついていけない。目で追うヒマがない。だから字幕のせりふはふつう、吹き替え版のせりふと比べて短くなる。字幕翻訳の世界では、一秒のせりふに対して四文字以内に収めるという原則があるそうだ。三分の一にせりふを縮めなければならないことも間間あるという。
過酷な字数制限に悩まされる字幕翻訳者をめざす資質は当方に皆無だが、せりふの短縮という課題はおもしろいエクササイズになるのではないかと興味を抱いた。そう、仕事でないならきっと愉しいのではないか。
そこで、手始めに「後五分で家を出ないと間に合わない」というせりふをどう縮めるか考えてみた。「まだ五分ある」でどうだろう。
ネガからポジに心情を反転させるなんてちょっと気が利いているではないか。そう手を打ったのも束の間、やはり当方に資質はなかったかとがっくりきた。常に何ものかに追われ、時間が足りない足りないと嘆いている人物と、限られた時間であってもゆとりを持ってスケジュールを立て、存分に活用する人物とでは、その姿勢に隔たりがある。素人ゆえの安易さにより元の人物像を歪めてしまったと気づいたからだ。
過酷な字数制限に悩まされる字幕翻訳者をめざす資質は当方に皆無だが、せりふの短縮という課題はおもしろいエクササイズになるのではないかと興味を抱いた。そう、仕事でないならきっと愉しいのではないか。
そこで、手始めに「後五分で家を出ないと間に合わない」というせりふをどう縮めるか考えてみた。「まだ五分ある」でどうだろう。
ネガからポジに心情を反転させるなんてちょっと気が利いているではないか。そう手を打ったのも束の間、やはり当方に資質はなかったかとがっくりきた。常に何ものかに追われ、時間が足りない足りないと嘆いている人物と、限られた時間であってもゆとりを持ってスケジュールを立て、存分に活用する人物とでは、その姿勢に隔たりがある。素人ゆえの安易さにより元の人物像を歪めてしまったと気づいたからだ。
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