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錯誤の数数に星の輝きを見つけるためのサイエンスフィクション
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あるロック歌手は自身のインタビュー記事のチェックを委ねられた際、語尾が「です」「ます」とおとなしい点が気に入らなかったらしく――原稿はていねいな本人の口調に忠実だったのだが、片っ端から「だぜ」「だろ」などと訂正していたと聞いた。

かと思えば、自分はていねいにしゃべっていたのに、記事を見たら全部「だぜ」に換えられていた。ファンのイメージを損ねないための方便だが、本意ではなかったと嘆いた人もいる。

字幕翻訳においても、そうした人物の性格づけを左右しかねない語の選択は、正解というものがないだけに加減が難しいらしい。

たしかに、田舎町の老人がしゃべるときまって「わしの若いころは」などと字幕がつくが、元大臣なんかは年をとっても決してそんな口調にならない。同じアイ(わたし)やマイ(わたしの)であるはずなのにうまいものだと苦笑を誘われることも多い。

それでも、アイ(わたし)やマイ(わたしの)で済んでしまうというのは、ある意味ラクでいい。自身の性格づけというか、自己演出に悩む必要がない。わたしなど、「俺」といってしまってから少しぞんざいだったかと後悔したり、適当な一人称を探っているうちに発言の機会を失ったりを懲りずにくりかえしている。
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